自作問題の解答と解説(たまに科学に関するブログ)

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毒と副作用って同じ?違う?薬と毒について

 皆さんは、毒と副作用って同じだと思いますか?それとも違うものだと思いますか?因みに、化学を勉強する前の私は、「副作用って自分にとって利益のないどころか、害がある作用ってことだから毒じゃん」って思ってました。では本当はどうなんでしょう。

 

毒と副作用は同じなのか?

 毒と副作用は同じなのだろうか。例えば、風邪薬として、解熱鎮痛剤をもらうと思います。その副作用として、胃を荒らしてしまったり、種類によっては胃を保護する物質を阻害してしまうため、胃潰瘍などの胃腸障害が起きてしまうことがあります。それだけではなく、喘息や血管浮腫、全身性じんま疹等の明らかに人体に対して害のあります。

 つまり、副作用というのは毒といってもおかしくはありません。

 

 

 そう、”おかしくは”ありません。

 実は、副作用っていうのは毒とは言えません。なぜなら副作用の本当の定義は、「主作用以外の作用」、つまり、「薬の使用目的としている作用以外の作用」となります。

 例えば、メニエール病っていう病気をご存知でしょうか?これの治療に使われる薬がイソソルビドという薬なんですけど、実は用途は二つありまして、一つは先ほど言ったメニエール病に対する作用で、もう一つは脳圧降下や眼圧降下、尿管結石時の利尿等を目的にした利尿作用の二つがあります。

 この時、メニエール病の方を作用とすれば、利尿作用は副作用となり、利尿作用を作用とすれば、メニエール病の方を副作用となります。つまり...もし、利尿作用が必要で、尚且つ、今メニエール病なんだってときはどっちを主作用としても、主作用となる副作用は害がないどころか、利益があるってことになります。(っていうか、主作用となる副作用自体、害がないので、毒とはなりませんがね。)

 つまり、副作用=毒っていうのは間違いなんです。

 

主作用と副作用が入れ替わった話

 これはちょっとだけ毒とは離れますが、主作用と副作用が入れ替わった話があります。

 

 これは医療に関することと言えど、ほんの少しだけ下品だと思ってしまう話かと思われますので、そういうのが苦手な方は、一度目次の方に戻っていただいて、次の「実は昔にはとんでもない毒を含んでいる薬があった!?」に飛んでください。きっと見ないで済むと思います。

 

 とある血圧降下の薬が作られてまして、その薬を治験として、被験者に使ってもらったんですが、あまり血圧降下の効き目がなかったという結果をしり、その薬は回収することにしました。

 

 しかし、被験者の中に返さない人がいて、その理由を聞いてみると、勃起不全を治す作用があることがわかって、その薬を勃起不全に対する作用を主作用として販売し始めたそうです。

 

 ...なんでこの話したんでしょう。正直消されないか不安なので、どっか保管しときますね。

 

 

実は昔にはとんでもない毒を含んでいる薬があった!?

 実は昔にはとんでもない毒を含んでいる薬がありました。その中で一番有名な例を挙げます。

 

 みなさん、サリドマイド事件って聞いたことありませんか?薬害の一種なんですけど、そのサリドマイドは1958年には、睡眠薬や胃炎に対する薬として売られていまして、妊婦さんもそのサリドマイドという薬を服用していました。

 

 しかし、問題が起きまして、そのサリドマイドを服用した妊婦さんの子どもの四肢に重篤な奇形性を示したそうです。

 

 今でもサリドマイドは違う用途で使われていますが、妊婦さんへの使用はしていません。

 

まとめ

 副作用は毒とは違うということはわかりましたでしょうか?また、薬と毒についていろんなことを書きましたがこれらもわかりましたでしょうか?

 元の記事で似たようなことを記述しましたが、毒と言うのは成分、量できまります。しかし、副作用っていうのは成分、量に用途が加わります。なので、言ってしまえば、副作用の中に毒が含まれていると思っていただいてもかまいません。ただ、毒が副作用ではないっていうことだけです。

 

他の毒に関する記事を見たい方はこちらへ

 

science-mondaibot5325.hatenablog.com

元の記事に戻りたい方はこちらへ

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